システム屋が中古ソフト屋になるまでの流れ

知らない人も多いかと思いますが、というか知っている人はかなりのマニアックだと思いますが、実はコムショップはもともとシステム屋さんだったんです。

どうも、コムショップ通販のメルマガ代打担当です。名前は特にありません、気がつけば会社ではけっこうな古株となっています。

代打担当ははてなのサービスのはてなブックマークが大好きでよく見ているんですが、その中で面白い記事をみつけたのでご紹介します。

月曜日発日曜日往き」というダイアリーの中の「古本屋がエロゲを扱うようになるまでの流れ」というエントリです。
http://d.hatena.ne.jp/mon-sun/20070330/p1

古本屋さんがエロゲを取り扱うまでの流れ、みたいな記事なんですが、ようするに

バイトの経験から言うと、

1.普通にDVD・AVを扱っている
2.そうすると必然的に18禁アニメDVDも売りにくる
3.エロアニメがそこそこの量になると次はDVDPGを売りにくる人がくる
4.DVDPGがそこそこ回転しだすとエロゲを売りにくる人が現れる

という流れ

らしいです。

正しいですね。アダルトDVD(実写アダルトDVD)のお客様と、アダルトアニメDVD&DVD-PGのお客様の親和性って非常に高いんですよ。実写のアダルトDVDを好まれるお客様は同様にアダルトアニメDVD-PGを好まれるケースが多いですよね。コムショップでは実写のアダルトDVDは店舗オンリーで売れていたんで、通販特化(リアル店舗閉店)後は実写アダルトDVDを完全に取扱いを中止したんです。その影響かどうかはわかりませんがとは結構苦戦しています。

苦戦しているとはいっても、売上が落ちたというよりは、コムショップ通販の売上そのものは上がっているんですが、アダルトアニメDVDとDVD-PG部門は現在のところ頭打ち状態で売上が伸びていないというのが正しい表現でしょうか。

で、せっかくなのでシステム屋だったはずのコムショップが何故か中古のエロゲを売っている経緯を書いてみたいと思います。

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例によってこれはコムショップ通販の一担当の記憶と主観のみによって書かれているダイアリーです。現実とは思い違い記憶違いなどにより異なるかもしれません、でも、まあ、それも含めてのブログだとでも思ってください。

もともとコムショップはシステム屋だったんですが、どちらかと言えばPC関連の便利屋さんに近い存在だったんですね。

単純な話で、PCまわりの仕事を全部引き受けます、という形の方が仕事が受けやすかったことと、そうすれば他の業者さんを間にいれずにすむという部分もありました。だって、そうじゃないですか。「その仕事は出来ません」⇒「だったら××に頼んでみるよ」⇒××が作業⇒「あれ、××のサービスは意外にいいな、だったらこれも出来る?」⇒××はその仕事もできます⇒「あれ?なら、コムショップに仕事を発注しなくていいんじゃね?」という流れは怖いわけじゃないですか。なので基本的にお客さんの仕事はYESで受けていく方針なんですよ。多分若いシステム会社はどこでも似たようなことをやっていると思います。

で、その中にPCの入れ替えという作業が発生してくるんです。新しいPCを発注してセットアップして使えるようにしてお客さんに納品するわけなんですが、そうすると古いPCがあまってくるわけなんですね。相手はもちろん法人さんなので凄い台数になるんですよ。「古いPCを引き取ってくれ」と言われるんです。そのまま廃棄しても良かったんですが、お客さんに確認をとって「データを消して中古として販売しても良いですか?」という感じで話を進めました。OKをもらったんですが、残念ながら売るところがないんです。そこでインターネットです。コムショップは実はリアル店舗より先にインターネット通販をやっていたんですね。で、そのあとにリアル店舗を作って、その後にやっぱり通販特化という道を歩みました。

で、ホームページで中古PCのみを細々と売っていました。でも、まあ廃棄寸前のPCを低価格で提供していたので、それなりに売れました。で、そうするとインターネットを見たお客さんからPCを買って欲しいの問い合わせが…。こちらも断っても良かったんですが、まあ品揃えしてもいいかなと思い査定しました。そうするとお客さんからPCを送ってきたんです。で、その時にPCソフトがオマケでついてきました。せっかくなので、それもホームページにのせようという流れになり、だんだんホームページがにぎわってきました。在庫がある程度集まったところでリアル店舗出店となったんです。

ただしこのころの本業もシステム屋です。商材のメインもソフトではなくハードでした。ソフトについてはあまったリソースでやるという方式の関係上、TVゲームとかは扱えなかったんですね。価格変動が大きすぎましたから。

で、そうしていくと何故かどんどん、エロゲが山のように。

実はこのころシステム屋としての仕事も実は最盛期でした。某大手有名パーツメーカーさんの仕事も受けていたくらいです。(※コムショップ通販の発送伝票の商品名の欄はこの時の名残です。)でも、仕事としてのITムーヴメントとITバブルの崩壊が同時にやってきた時期でもあったので、不安でした。

で、決断をしたんです。

「小売を中心にしよう」

この決断をした時期がコムショップがシビコというショッピングセンターから現在の場所に移転したくらいの時期の話です。ここから先は「売る商品が増えすぎてリアル店舗を閉店しないといけなかったこと」に続きます。